ソフトウェアバージョン

①アルファバージョン
開発途中のハードウェア/ソフトウェアに付けられる製品バージョン。開発の初期段階にあるもの。アルファバージョンの次はベータバージョンへと進む。アルファバージョンは、それを開発した企業内、または開発企業にごく近しい一部のユーザーにのみ配布され、テストされる初期バージョンで、一般的にはかなり不安定なレベルにある。
②ベータバージョン
開発途中のハードウェア/ソフトウェアに付けられる製品バージョン。アルファバージョンから1段階進んだ状態のバージョン。完全とはいえないまでも、ベータバージョンでは、相応の安定性が達成されているため、場合によってはかなり広範囲にわたるユーザーに配布され、テストされることもある。このベータテストによって、さまざまなユーザー環境において大きな問題がないことが確認された後、最終的な製品バージョンへと進む。
③RCバージョン(Release Condidate)
開発途中のハードウェアやソフトウェアに付けられる製品バージョンの1つで、最終的な製品候補となるバージョンのこと。「candidate」には「候補者」という意味がある。ベータバージョンからさらに製品版に向かって1段階進んだ状態のバージョン。一般にRCバージョンは、一部の関係者だけでなく、最終的にその製品を導入するユーザーなどに広く配布し、実環境でのテストを実施してもらう。必要なら、RC1→RC2→RC3というふうにバージョンをあげ、大きな問題が解消された段階で、最終的な製品版(RTMバージョン)に進むことになる。
④RTMバージョン(Release To Manufacturing)
大量製造ラインに載せられ、パッケージなどに梱包されて、市販されるハードウェア/ソフトウェアのバージョン。一般のユーザーが店頭などで購入するハードウェア/ソフトウェアのバージョン